8月8日(月)15:30から長崎県立総合体育館・メインアリーナにおいて、「連合2022平和ナガサキ集会」を開催し、全国より1,115人の皆様が参加されました。
冒頭 連合長崎 髙藤会長は「1945年8月9日、午前11時2分、この長崎に原爆が投下されてから、今年で77年目を迎える。これまで被爆者の方々は、核兵器廃絶を訴えながら、長い、苦しい時間を過ごして来られました。ここにご参集の皆さん、77年前、この長崎で何が起きたのかを心に刻んでください。もがき、苦しむ人たちに思いを馳せた時、『二度と繰り返さない』『この地球上に核兵器はいらない』と誰もが感じるはずです。77年前の実相に触れ、それぞれの地域で、職場で、家庭でも、感じたことを伝えてください。『子』や『孫』達に、『希望ある未来』と『平和な地球』を残すために、私たち一人ひとりが具体的に行動し、『核兵器の最後の1発が無くなる』まで、共に頑張りましょう。」と挨拶されました。その後、連合 清水事務局長から、「今、世界が、平和への歩みを続けることができるか否かを問われています。私たち一人ひとりが、改めて戦争の実相を学んだ上で、本日ご参加の平和団体や志を同じくする皆様とともに、国際的な運動をけん引していかなければならない」との主催者代表あいさつがありました。
来賓として、長崎市田上富久市長からご挨拶を、国際労働組合総連合(ITUC)シャラン・バロウ書記長からビデオメッセージをそれぞれいただきました。
引き続き、被爆者の訴えとして長崎平和推進協会継承部会の三瀬清一朗様から被爆当時の体験をお話いただきました。「皆さんがテレビで目にするウクライナの惨状を私たち被爆者は77年前に実際に経験した。77年前のあの日、凄まじい爆音と光を放つ原爆を見て『太陽が落ちた』と思った。一瞬の出来事に何が起こったか分からなかったが、奇跡的に家族全員無事だった。ただ、家の周りも、通っていた学校もすべてががれきの山となり、そこには何一つ残っていなかった。原爆はすべてを一瞬にして奪ってしまった。そして、戦争が終わった今でも後遺症で被爆者を苦しめている。世界には1万3千発の核兵器がある。我々被爆者の想いは変わらない。『二度と核兵器を使用してはならない。』『一日も早く世界から核兵器を無くさなければならない』。核兵器を使えば勝ちも負けもない。そこに残るのは悲しみだけ。」と語られました。
その後、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の吉田文彦センター長より、「ウクライナ危機と核軍縮」というタイトルで講演をいただきました。
また、ナガサキ・ユース代表団と高校生平和大使からも、それぞれの立場での報告と決意表明がありました。
その後、「平和アピール」を連合長崎青年委員会 角﨑委員長が行い、平和四行動の象徴であるピースフラッグを、連合長崎 髙藤会長より、連合北海道 千葉副会長へリレーし、平和の思いを根室へ繋ぎました。
最後に「For the Peace of World」の合唱で、連合2022平和ナガサキ集会を締めくくりました。
翌日、8月9日(金)には連合長崎青年員会・女性委員会メンバーによる「ピースガイド」の案内で、原爆落下中心地公園・平和公園内の8箇所のモニュメント・碑を巡る「ピースウォーク」を行い、全国から約310名の方に参加いただきました。
その後、原爆殉難者慰霊奉賛会、城山連合自治会と連携し、原爆犠牲者のめい福を祈る万灯流しを行いました。全国から参加した組合員・家族等が万灯に平和へのメッセージを書き込み、浦上川の川岸に並べて殉難者を弔いました。
連合長崎では今後も被爆地長崎の労働組合として、戦争の実相を語り継ぎ核兵器廃絶と恒久平和実現のため、運動を継続してまいります。