長崎県立総合体育館・メインアリーナにおいて、「連合2015平和ナガサキ集会」を連合主催、原水禁・KAKKIN共催、また後援として18団体に賛同いただき開催し、全国より3623名が集いました。
【第1部「2015NPT再検討会議報告」】
連合長崎 森光一会長(写真左)の開会あいさつの後、連合 古賀伸明会長(写真右)より主催者代表挨拶として今年開催されたNPT再検討会議において最終文書が合意されなかったことに触れ、「NPT体制自体が揺らぐ結果になってしまったことは極めて残念な結果と言わざるを得ない。連合は、世界で唯一の被爆国のナショナルセンターとして、これまで以上に、核兵器廃絶に向けた国内世論の喚起に注力するとともに、ITUCともさらに連携を強化し、核兵器の悲惨さと非人道性を広く世界の仲間に訴えていく。」と述べました。
引き続き、来賓として、長崎県中村法道知事(写真上段左)、長崎市田上富久市長(写真上段右)、国際労働組合総連合(ITUC)ウェリントン・チベベ書記長代行(写真下段)からそれぞれご挨拶をいただきました。
基調講演として講師に長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の鈴木達治郎センター長(写真左)を招き「NPT再検討会議報告-核兵器廃絶に向けての主要課題とRECNAの取り組み-」と題し、2015年NPT再検討会議の結果と評価、また核兵器廃絶に向けた情勢等についてご講演いただきました。
続いて、今年のNPT再検討会議にあわせて連合より23名を派遣した「核兵器廃絶ニューヨーク行動」について、連合小川裕康副事務局長(写真右)より報告を行いました。
【第2部「次世代への継承」】
(公財)長崎平和推進協会継承部会の和田耕一様より、爆心地から3kmの所で18歳の時に被爆した体験をお話いただきました。
平和広島代表団(代表:連合広島山﨑幸治事務局長)よりピースメッセージとして、今後の取り組みに向けた決意が示されました。
「若者からのメッセージ」として、ナガサキ・ユース代表団(荒倉由佳さん・写真左)、第18代高校生平和大使(写真右)より、それぞれの活動について報告・決意を述べていただきました。
「愛・平和・いのち」をテーマにピアノ弾き語りによる音楽活動を行っている「吉岡しげ美」さんを招き、ミニコンサート「詩(うた)い・つなぐ~生命と平和へのメッセージ」を行いました。
女性委員会山中長枝委員長が「ナガサキからの平和アピール」を読み上げ、満場一致で確認されました。
次の平和行動の地である根室へ平和の思いを託し、連合長崎森光一会長から連合北海道 岡島光行副事務局長へピースフラッグをリレーした後、フィナーレとして「For The Peace Of World」を合唱し、平和ナガサキ集会を閉会しました。
連合長崎青年委員会・女性委員会メンバーによる「ピースガイド」の案内で、原爆落下中心地公園・平和公園内の8箇所のモニュメント・碑巡りを行いました。
原爆殉難者慰霊奉賛会、城山連合自治会など地域の団体と連携し、原爆犠牲者の冥福を祈り「万灯流し」を行いました。全国から参加した組合員・家族等が万灯に平和へのメッセージを書き込み、浦上川に流しました。今年はアルメニア共和国の子どもたちから、平和の願いを込めた灯ろうが届けられました。