連合は、5年に一度開催される「核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議」にあわせ、原水禁・KAKKINとともに(以下、連合・原水禁・KAKKINを「3団体」と記載)、「核兵器廃絶ニューヨーク行動」を展開し、連合派遣団として連合・古賀伸明会長を団長に23名が参加、うち連合長崎から3名が派遣団の一員として参加しました。
主な活動は以下の通りです。
【「核兵器廃絶1000万署名」提出】
ニューヨークに到着した4月24日、現地での最初の行動として、ITUC(国際労働組合総連合)および3団体で取り組んできた「核兵器廃絶1000万署名」を国連へ提出、署名の一部を古賀会長より、ヤン・エリアソン国連副事務総長へ手渡しました。署名総数は7,180,103筆(うち連合長崎:127,338筆)を集約しました。ご協力いただいたみなさまに感謝申し上げます。
【NGO平和集会・平和アピール行動、ピースフェスティバル】
4月26日、午前中にNPT再検討会議傍聴のための国連パス発行手続きを済ませた後、午後からは世界各国から集まったNGO等の団体とともに平和集会に参加、引き続きマンハッタン行進に参加し、約3kmを行進しながら核兵器廃絶を訴えました。報道によると、全体で約7,500名が参加したとのことです。
また、行進のゴール地点となったDag Hammarskjold Plazaでは「ピースフェスティバル」を開催しており、集会に参加したNGO等が様々なブースを出展、連合は「原爆写真展」を出展しました。
【「核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議」傍聴】
4月27日、この日より「2015NPT再検討会議」が開幕し、午前中は会議を傍聴しました。会議の冒頭、国連 ヤン・エリアソン副事務総長は挨拶の中で、先日提出した連合の署名の取り組みについて触れていただくとともに、「参加している各国の代表者に、ぜひ広島・長崎の被爆者の声を聴いてほしい」と訴えました。
NPT再検討会議はこの日より、各国の代表がそれぞれ自国の立場や方針を表明する「一般討論」が約1週間続き、2週目からはNPTの3本柱である「核軍縮」「核不拡散」「原子力の平和的利用」の3つの主要委員会での議論が行われ、5月22日までの期間で開催されます。
【「ITUC・3団体共催セミナー「核兵器廃絶に向けた労働組合の役割」】
4月27日午後より、ITUCおよび3団体共催によりセミナーを開催しました。オープニングでは連合を代表し、岡本会長代行があいさつし、NPT再検討会議に向けて2014年4月に広島で開催したシンポジウム、核兵器保有国大使館への要請行動、核兵器廃絶1000万署名など取り組んできたことを報告しました。また、ゲストスピーカーとして、佐野利男 軍縮大使、松井一實 広島市長(平和首長会議会長)にご挨拶いただきました。
セミナーでは、クリストファー・キング 国連軍縮部長より基調講演、引き続き「被爆70週年とこれからの平和運動について」をテーマにパネルセッションを開催し、AFL-CIO(アメリカ)・LO Norway(ノルウェー)・連合(日本)、それぞれの労働組合より取り組み等を報告しました。
【国連日本代表部訪問(世界平和構築と情勢に関するブリーフィング)】
国連日本代表部を訪問。外務省 軍縮不拡散専門家 西田 充 様より、2015年NPT再検討会議における外務省としての方針など、世界平和構築に向けた外務省の取り組みについて報告いただいた後、意見交換を行いました。西田様は、長崎大学核兵器廃絶センター(RECNA)の客員准教授も務めています。
【在ニューヨーク日本国総領事館訪問(アメリカの社会・経済情勢に関するブリーフィング)】
在ニューヨーク日本国総領事館訪問を訪問。高橋大使より挨拶をいただいた後、宮川首席領事、野口領事よりアメリカの社会・経済情勢に関して説明いただき、意見交換を行いました。
※詳細な内容については、活動報告(PDF)参照。