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「平和行動in根室」へ参加しました

 日本固有の領土である北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)は第二次世界大戦終結後に旧ソビエトによって不法に占拠され、戦後70年が経過した今もなお依然としてロシアによる不法占拠が続いています。連合は、北方領土の早期返還と日ロ平和条約の締結を求め、「平和行動in根室」を9月12日~13日に開催し、連合長崎から23名が参加しました。

【9月12日】
○北方四島学習会(場所:北方四島交流センター)
 第1部は、第2次世界大戦直後に北方四島で起きたソ連軍進駐を題材にした映画「ジョバンニの島」が上映されました。
 引き続き第2部の「返還運動関係者セミナー」では、4つのセミナーが開催され、各セミナーに分かれ参加しました。
 第1セミナーでは「次代へ受け継ぐ平和への歩み」をテーマ開催され、「ジョバンニの島」の登場人物のモデルとなった得能宏さんや、元島民の鈴木咲子さん、返還運動に取り組んでいる堀江則男さんなどからお話を受け、会場との意見交換が行われました。長崎からも感想として、「元島民の平均年齢が80歳を超え次世代への継承が課題との話があったが、まさに長崎の被爆継承と同じ課題を抱えていると感じた。長崎も平和行動に取り組んでおり、原爆への関心は高いが、残念ながら北方領土に関しては普段意識している人は少ないと思う。長崎の平和行動においても、何か領土問題を意識する取り組みを工夫したい。」と発言しました。
 その他のセミナーは、以下のとおり。

  第1セミナー:「次代へ受け継ぐ平和への歩み~『ジョバンニの島』に込められた想い~」
  第2セミナー:「北方四島の今を知ろう」
  第3セミナー:「行き詰まる日ロ交渉、打開の道は」
  第4セミナー:「北方四島の自然と諸問題」

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【9月13日】
○2015平和ノサップ集会(場所:納沙布岬・望郷の岬公園)
 あいにくの雨が降る中の開催となりましたが、北方領土返還を求め、全国から約1,200名が納沙布岬に結集しました。
 集会では元島民の訴えや、竹島問題に取り組む連合島根からの取り組み報告の後、連合長崎からは江口茂広副会長が登壇し、平和メッセージを発信しました。江口副会長からは、平和行動in長崎の報告とお礼に続き、「北方領土問題の解決のためには、政府がロシアとの外交交渉を粘り強く継続していく必要があるが、この交渉を後押しする最大の力は、北方領土の返還を求める一致した国民世論である。」と述べ、集会を機に運動の輪をさらにひろげていくことを呼びかけました。
 最後に、「連合は、日本政府による領土交渉のさらなる加速に向け、今後も諸団体との連携のもとで世論を喚起し、国を挙げて交渉に臨む体制づくりを民間の立場から後押ししていく。同時に、若者を中心とした『語り部の継承』にもさらに力を入れ、元島民の平和への想いを未来に受け継いでいく。」とする集会アピールを満場一致で確認し、集会を閉会しました。

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